冒頭のチェイスシーンは、リプレイ内でも述べられているように、往年の香港(ジャッキー)映画風のコミカルチェイスを目指した物でした。ところが、レオンプレーヤーが、これらの作品をほとんど見たことが無いらしく、その雰囲気を伝えるのになかなか苦労しました(リプレイではおおむね省かれてますけれども)。基本的には説明の用意をするのですが、この程度なら知ってるだろう、という慢心がありました。プレイのアドリブだけでなく、説明のアドリブも身につけなくては。営業テクニックなんかが参考になるのだろうか。
わりと伏線というか、協力者扱いで出したつもりだったんですが、プレーヤーらガン無視。お手並み拝見といったトコロ。
ロック:ボクはどうしたらいいですか。 ST:少なくともラルフ的にはロックはどうでもいいと思う。 ロック:そう。じゃあついていっちゃおう。ひとりでこいとか言われてないし。ついでにハントしてこうぜ。 オレンジ:それはいいアイディアだ。「にいちゃんアタマいいな!」的な心底アタマオカシイ会話。
オレンジ:とりあえずエリュシオンに行く途中にハント。 ST:二人で行くのかな? オレンジ:うん、手をつないで。と言った舌の根も乾かぬうちに、ロックがボッチすると
オレンジ:(即答)別々で。また後でって言って分かれたよ。アタマオカシイにも程がある。
今回のセッションでは、対ロック用に用意したイベントのほぼ全てを、プレーヤーによる行動で回避されてしまい(誘導したつもりだったんだけどねぇ)、やることなくなっちゃう!という危機感も含めつつ、いろいろ書いて貰いました。部屋の間取りと、どこに何を設置して・・・といった図。プレーヤーは本当に楽しそうに書いてました。
オレンジも述べていますが、対ザコ戦をスピーディにスタイリッシュに決めたいものです。出来れば(非防具であれば)一人を一撃で倒せる程度で。「筋力+1」程度の武器では、それはなかなか実現できません。もともと、比較的煩雑な戦闘システム故、ザコ戦ですら手間取ってしまうのは考え物です。全体的な火力アップ(防御力据え置きで)を計るべきか。
スターリング「自転車修理人」と、「ダークエンジェル」の主人公らの住処(不法居住)を足して二で割ったような設定です。ジョンM、叛徒、サバト(そしてフェイスフル・リー)辺りへの絡みの必要性から、スラム街へのコネクトを常々考えていたのですが(サルナスは曰く付けすぎました)、このヘンで落ち着いて欲しいトコロ。
素なのかロールプレイなのかは判りませんが、オレンジ=営業(先行突撃)、ロック=交渉(妥協点模索)、レオン=保守(交渉決裂時の火消し)、という役割分担が出来てきているようです。故に、それぞれがバラバラに行動してしまうと、思わぬ能力不足に悩まされる事になってしまってます。VtMは、プレーヤーらがツルむ必要性というのが、ルール上はほとんど存在せず、状況の上からその必要性が生じるというマスター泣かせのシステムです。ツルませたいなら、ツルませるように描かないと、延々とタイマンプレイが続いてしまうという。現在、三人は合流していませんが、したい!というより、しないと先に進めないよ!という思いが、その役割分担された能力故あるようです。わりと悪くない展開(その状況を崩してみたり・・・とか想像すると特に!)。